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ニッポンジーンロゴアガロースゲルからの核酸抽出試薬
Thermostable β-Agarase

 Thermostable β-Agaraseは、(独)海洋研究開発機構が深海底泥から発見した耐熱性微生物由来のアガラーゼであり、極めて耐熱性に優れています。アガラーゼは、融解させた(ゾル化させた)アガロースをneoagaro-oligosaccharidesに分解する酵素で、分解後のアガロース溶液は再びゲル化しなくなります。
 本品は、耐熱性に優れているため、簡便・短時間に操作でき、大きなDNAも比較的傷つけることなく回収することができます。

【使用方法】使用方法

特長

・ 簡便&スピーディーな操作 (最短10分間での反応が可能)
・ ゲル分解液をそのままクローニングや制限酵素反応に使用可能
・ 大きなDNA断片もせん断の影響が少なく回収可能
・ 至適温度が50℃〜60℃の為、スタンダードタイプのアガロースにも使用可能
・ 回収のロスが少ない

製品情報

活性 1 unit/ μl
形状 50 mM NaCl
20 mM Tris-HCl (pH7.5)
保存条件 冷蔵 (2〜8℃)

【単位の定義】
1 unitは、60℃で 1分間当たり1 μmolの D-ガラクトースに相当する量の還元糖をアガロースゲルから生成する酵素活性とする。

マニュアル

第一版

使用例

【アガロースゲルブロックから回収した DNAのクローニング】 使用例1

 電気泳動で分離した500 bpのDNA断片 (PCR産物)をゲルブロック (150 mg)として低分子量用アガロースゲルから切り出し、Thermostable β-Agaraseで処理した。50 ngのベクター (3 kbp)に9 μlのゲル分解液を加えてライゲーション反応を行い、コンピテントセルを形質転換した。(対照として、ゲル分解液をアルコール沈殿・精製してから同様に、形質転換を行った。)
⇒結果:未精製でもクローニング効率に影響しない!



【分子量の大きい DNA断片のアガロースゲルからの回収】 使用例2

電気泳動で分離したT4 GT7 (166 kbp)、λ-DNA (48.5 kbp)、pUC (2.69 kbp)をゲルブロックとして低融点タイプアガロースゲルから切り出し、Thermostable β-Agaraseと他社製品 (スピンカラム)を用いて処理した。得られたDNA溶液の1/3量を、高強度タイプアガロースゲルを使用し電気泳動で分離した。
⇒結果:大きなDNA断片もきれいに取れる!



【アガロースゲルブロックから回収した DNAの転写反応】Agarose 21

T7 promoter配列を有する DNA溶液 10 μl (250 ng/ μl)を 1% Agarose XP/ 1×TAEで電気泳動後、
目的のDNA断片をゲルブロック (48 mg)として切り出し、Thermostable β-Agaraseで処理した。
(ゲル融解:70℃、10分間→酵素 2 units添加→溶解反応:60℃、10分間)
得られたDNA溶液の 1/10量を鋳型DNAとして転写反応 (20 μl)を行い、
RNAの合成量を比較した (ニッポンジーン社製品 「CUGA® 7 in vitro Transcription kit」を使用)。
⇒結果:Tgermostable β-Agaraseを用いて回収した DNA溶液は、そのまま転写反応に使用することができる!

Lane 1:Thermostable β-Agaraseで回収した DNA断片を鋳型とし転写された RNA (10 μl = 転写産物の 1/2量)
Lane 2:T7 promoter配列を有する DNAを鋳型として転写された RNA (10 μl = 転写産物の 1/2量)

備考

 本酵素は、独立行政法人海洋研究開発機構、極限環境生物圏研究センターにおける研究により、有人潜水調査船「しんかい6500」を用いて深海から採取された耐熱性微生物に由来しています。詳しくは、シーエムシー出版『酵素開発・利用の最新技術』 第5章 深海微生物からの有用酵素の探索 p41-52をご参照下さい。

価格表

コードNo. 品 名 容 量 希望納入価格(円)
311-07121 Thermostable β-Agarase 300 units 18,000
317-07123 30 units 5,600

*希望納入価格には消費税等が含まれておりません。

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