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第4回 “和光 & 富士通” 計算化学セミナー 開催記
『創薬研究における解析ツールのご紹介 』 〜パスウェイ解析ツールとインシリコADMET手法の新提案 〜

各種生物のゲノム情報が出揃い、タンパク質やRNAなどの生命システムを構成する部品のリストが、明らかになってきました。それに伴い、研究者の興味の対象は、個々の遺伝子のローカルな機能に留まらず、これらの部品がどのように連携して作用し、動的なネットワークを構成してシステムとしての多様な機能を創造しているのか、というところまで広がっています。
そして、その有意義変動部品群からパスウェイを構築し、独創的な創薬コンセプトを設計することも可能になってきています。

その一方で、創薬の開発成功確率の向上という観点から、創薬の早期過程でADMEおよび毒性を考慮する「早期ADMET」の考え方もますます重要となってきました。

去る2月27日(金)、富士通(株)様のご協力を得まして、最新のパスウェイ解析ツールと、独創的なインシリコADMET手法をご紹介しました。

1. 「Cell Illustrator 」 (パスウェイ描画解析ソフトウェア) [シー・イノベーション(株)]
2. 「ADMEWORKS」 (化合物特性予測・解析ソフトウェア) [富士通(株)]

  • 開会挨拶  富士通(株) バイオIT事業開発本部
  • 「セルイラストレータで加速するシステム生物学とその応用」
              東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 教授 宮野 悟 氏
    東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 教授 宮野 悟 氏
  • 「セルイラストレータオンライン(CIO)の機能紹介」
              シー・イノベーション(株) 代表取締役 小野 祥正 氏
  • 体験コーナー「Cell Illustrator」をさわってみよう!! (コーヒーブレイク)
  • ・「早期ADMETの基本と21世紀の創薬手法"並列創薬"のご提案」
              富士通(株) バイオIT事業開発本部 湯田 浩太郎 氏
  • お楽しみ抽選会
  • 閉会挨拶  和光純薬工業(株) 試薬学術部

 

 

セルイラストレータで加速するシステム生物学とその応用

宮野 悟 氏ゲノム情報が出揃いタンパク質やRNAなどの生命システムの部品リストが明らかになり、さらに、トランスクリプトームやプロテオームなどの大規模解析により、どんな分子が、いつ、どこで、どれだけ発現し、どのようなインタラクションをしているかを観測することが可能になってきました。
 これらの情報に対し、生命システム情報を電子化してシミュレーションモデルを構築する技術や観測データから分子のネットワークを抽出する技術などが開発され、複雑な生命システムの理解が加速されています。
 セルイラストレータ(Cell Illustrator)は、 生命システムに関する情報をGUIで簡単に整理・ 記述でき、 だれでもが、生命システムのモデル化とシミュレーションを実現できるソフトウェアです。

本講演では、以下の流れの中で、セルイラストレータを紹介しました。
1) システム生物学研究の世界動向
2) システム生物学とその応用に求められるソフトウェアの機能
3) Bench to Model: シミュレーションモデルと実験データの融合

講演スライド集はこちら (11.63MB/ 90P)

[講師紹介]
東京大学 医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 教授 宮野 悟 氏

1979年九州大学理学研究科修士課程数学専攻修了。理学博士。同大学理学部助手、フンボルト財団研究員、旧西ドイツPaderborn大学情報科学科助手、九州大学理学部教授などを経て、1996年より現職。
 IBM科学賞、坂井記念特別賞などを受賞。日本バイオインフォマティクス学会会長、International Society for Computational Biology理事、The Association for Asian Societies for Bioinformatics初代会長などを歴任。PLoS Computational Biology、Bioinformaticsなどのエディターを務める。

セルイラストレータオンライン(CIO)の機能紹介

小野 祥正 氏セルイラストレータ(Cell Illustrator)は、生命システムのモデル化とシミュレーションが出来るイン・シリコ統合ソフトウェアです。操作が簡単で、複雑な数式も不要です。
 サーバーに接続して利用するアーキテクチャとなったセルイラストレータオンライン(CIO)では、サーバーにパスウェイ情報も格納しております。セルイラストレータ向けにモデル化された既存のデータベースを利用するだけでなく、独自にデータベースを拡張することも、シミュレーションも可能です。

本講演では、セルイラストレータオンライン(CIO)の基本的な利用方法と新機能を紹介しました。

⇒ 講演スライド集は、上記の講演スライド集に同梱されています

[講師紹介]
シー・イノベーション株式会社 代表取締役 小野 祥正 氏

早期ADMETの基本と 21世紀の創薬手法「並列創薬」のご提案

湯田 浩太郎 氏創薬の早期過程でADMEおよび毒性を考慮する「早期ADMET」の考えは、創薬の開発成功確率の向上という観点で極めて重用な概念です。そして、この「早期ADMET」を実施する時に重要となる基本技術が、インシリコADMETスクリーニングです。しかし、薬理活性のみならず、ADMEや毒性をインシリコ上で仮想化合物を含めて予測できる手法は限られていました。

今回のセミナーでは、多変量解析/ パターン認識によるインシリコADMETスクリーニングについて、その適用原理や適用事例を紹介します。さらに、この手法の発展系としての「並列創薬」を提案し、これと「逐次創薬」(従来からの創薬手法)との比較シミュレーションを行った結果について議論しました。


 
本講演で用いるADMEWORKSシステムでは、毒性予測も効率良く実施できます。従いまして、化合物環境毒性研究分野でも、環境に優しい安全性の高い化合物の設計や、REACHなどで代表される化合物の安全性規制などの分野でも注目されつつあります。

講演スライド集はこちら (2.69MB/ 74P)

[講師紹介]
富士通(株) バイオIT事業開発本部 湯田 浩太郎 氏

東北大学薬学部修了、研究テーマは、「抗腫瘍活性アルカロイド化合物の合成研究」。その後、米国ペンシルバニア州立大学のJurs教授の元に博士研究員として留学。コンピュータによる構造−活性相関について研究。帰国後豊橋技術科学大学にてNMRデータベース構築を行い、その後富士通入社。構造−活性相関関 連システムの開発とサポートを行っている。現在、大阪大学 臨床医工学融合研究教育センター 招聘教授を兼任。

掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
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